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2010年9月

2010年9月17日 (金)

アオキスミエ展開催中!

雨降り効果か、幾分涼しくなりましたね

秋の気配を感じます

お出掛けにも気持ちのいい季節がやってきます。

今週は、アオキスミエ展を開催しております

9月15日(水)~10月1日(金)までです。

今回は油彩の展示です。

油彩といっても、白と黒(下地に何色か配合あり)の絵の具のみを使用し、見事なまでに空間を表現しています。

P1070941

白地に黒い線や四角形を等間隔に並べた作品は、途中からほんの数ミリ間隔を狭めたりずらしたりしただけなのに、平面のはずの空間が立体的に見えてくるから不思議です。

でも、それら全てがきまぐれではなく、規則正しく並べられているのです。

P1070942

今朝、いらしたお客様が、「じっと見ていると目の錯覚を起こすね」と言っておられました。

一つ一つの枠を単独で見ると、まっすぐなのに、遠くから全体を眺めると、あちらこちらで歪んでいるような錯覚を起こします。

中心に描かれた四角形が浮いているようにも見えてきます。

もうひとつ、アオキ先生の作品の最大の特徴があります。

それは、『白を描く』のではなく『黒で白を描く』のです。

P1070944 P1070943

この二つの作品、下は一部を拡大したのものですが、どちらも、黒地の上に白い線を描いたのではなく、白地に黒を重ねていって、白い線を描いたのです。

要するに、白を黒で塗りつぶしていって、残した部分が白い線となって表現されているというわけです。

ただ単に黒地の上に白い線を描いただけでは表現できない繊細な線が描かれているのです。

どちらにしても、根気のいる仕事です

ひたすら黒く塗りつぶせばいいというものでもなく、塗り残した白い部分で空間をデザインしていくわけですから、さらに大仕事です。

そんな素敵な作品を生み出すアオキスミエ先生。

女性ですから年齢を明かすのは失礼かもしれませんが、80も半ばを過ぎられてなお、毎日、新たな試みに目を輝かしておいでです

その瞳は、まるで少女のごとく、キラキラと、次なる構想を抱いて、楽しそうに私たちにお話してくださいました。

残念ながら今回は会場にはおいでになられませんが、また新しい作品とともに、お目にかかれる日を楽しみにしています。

この展示作品は、1970年代~90年初頭のものです。

近くに寄って、その仕事の時間を感じてください。

そして、遠くから、空間の拡がりや立体感を感じてください。

ぜひご来廊お待ちしております

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