井上長三郎展
長い冬休みが終わり、年明け最初の展覧会『井上長三郎 展』が始まりました
2007年に難波田龍起先生との二人展で出品して以来、久々の展覧会です。
先生が亡くなられて16年ほど経ちますが(1906~1995)根強いファンが
おられるようで、開催早々に四国からお客さまがいらっしゃいました
「しんぶん赤旗」をご覧になったそうです。
さて、先生の画歴と作品をご紹介いたします
1908年両親と共に大連に渡り、17歳までこの地で育つ。1923年帰国、谷中の
太平洋画会に通い、中村不折に師事。1938年渡仏、グランドショーミエールに学ぶ。
1956年文化使節としてソ連、中国を訪問。のち、自由美術協会の中心的作家として
活躍。1980年板橋区立美術館にて、「井上長三郎展 1926→'80」開催。
没後、神奈川県立近代美術館・伊丹市立美術館にて、個展開催。
先生は、ユーモアを交えつつ、その時々の社会問題や政治について鋭く突いた
風刺画を発表し続けた作家でした。いわゆる“きれいで飾って楽しむ絵画”ではなく、
一般的な人気はありませんが一部では高く評価されており、戦前戦後の美術界を代表
する作家の一人と言えます。
今回展示しております油絵、画面は暗褐色の落ち着いた色でまとめられ重厚ではあり
ますが、柔らかいタッチで描かれ、どこか先生の温かい眼差しも感じます。
社会に真摯に向き合い制作された作品13点をぜひご覧ください
井上長三郎 展
2012.1.31(火)まで
休廊日:1/21(土)、22(日)、28(土)、29(日)
営業時間:10:30~18:30まで(最終日は17:00まで)
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