« 冬季休廊のお知らせ | トップページ | 福田篤展始まりました »

2012年1月18日 (水)

井上長三郎展

長い冬休みが終わり、年明け最初の展覧会『井上長三郎 展』が始まりました

2007年に難波田龍起先生との二人展で出品して以来、久々の展覧会です。

先生が亡くなられて16年ほど経ちますが(1906~1995)根強いファンが

おられるようで、開催早々に四国からお客さまがいらっしゃいました

「しんぶん赤旗」をご覧になったそうです。

さて、先生の画歴と作品をご紹介いたします

1908年両親と共に大連に渡り、17歳までこの地で育つ。1923年帰国、谷中の

太平洋画会に通い、中村不折に師事。1938年渡仏、グランドショーミエールに学ぶ。

1956年文化使節としてソ連、中国を訪問。のち、自由美術協会の中心的作家として

活躍。1980年板橋区立美術館にて、「井上長三郎展 1926→'80」開催。

没後、神奈川県立近代美術館・伊丹市立美術館にて、個展開催。

P1120083P1120087_2P1120089 

先生は、ユーモアを交えつつ、その時々の社会問題や政治について鋭く突いた

風刺画を発表し続けた作家でした。いわゆる“きれいで飾って楽しむ絵画”ではなく、

一般的な人気はありませんが一部では高く評価されており、戦前戦後の美術界を代表

する作家の一人と言えます。

今回展示しております油絵、画面は暗褐色の落ち着いた色でまとめられ重厚ではあり

ますが、柔らかいタッチで描かれ、どこか先生の温かい眼差しも感じます。

社会に真摯に向き合い制作された作品13点をぜひご覧ください

P1120179_4

井上長三郎 展 

2012.1.31(火)まで

休廊日:1/21(土)、22(日)、28(土)、29(日)

営業時間:10:30~18:30まで(最終日は17:00まで)

|

« 冬季休廊のお知らせ | トップページ | 福田篤展始まりました »

文化・芸術」カテゴリの記事