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2012年7月

2012年7月20日 (金)

染木煦展開催中

前回告知をさせていただきました
 そめき あつし
『染木煦展』が今週から始まりました

今回は、油彩8点とステンシル作品6点の14点を展示しております。

会場風景と作品の一部をご紹介いたします

Photo_4  P1130573                    宮廷の謀議   1981年2月   54×38cm   ステンシル

上の作品は、紙の上に図柄を切り抜いた型紙をのせて色を塗る技法
(型紙版画)で制作されています。
当画廊に持ち込まれた時は表紙を含む9枚1組の本になっていました
ステンシル特有の平面的な形と鮮やかな色彩で構成されています。

P1130569                犬型のオカリナを吹く人   1974年   F6   油彩   額は手彫り

上の作品は、現地の民族衣装や工芸品を身に付けた自画像です。
器用に彫られた手作りの額が絵を際立たせています

展覧会の予告で染木さんの略歴を少しご紹介しましたが、
1934年に絵画制作と民俗学調査のために南洋群島へ渡航
帰国後は現地でのスケッチを基にした作品を発表したり、手記を出版
されました。
画家として、学者として、その後も中国やシルクロードなどを訪れては
積極的に展覧会を開催し、その傍ら美術教師もこなされていたようです。

当時の渡航は大変なことだったと思われますが、確固たる目的のために
世界を旅し、見聞きした現地での経験が絵にいっぱい詰められています。

会場には染木さんの旅の手紙をまとめた
「書簡に託した『染木煦のミクロネジア紀行』」(出版:求龍堂)をご用意して
おります(参考として)。
遺品を整理されていたご家族によって2008年に発行された本です。

合わせて、ぜひご覧ください

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会期:2012 7.17(火)-8.3(金)

休廊日:7/22(日)、28(土)、29(日)

営業時間:10:30~18:30(最終日は17:00まで)

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2012年7月 6日 (金)

次回展覧会のお知らせ

7月17日(火)から、『画廊コレクションによる 染木煦展』を開催いたします

今回は、1999年のコレクション展以来、13年ぶりの展覧会となります。

染木煦(そめきあつし)(1900-88年)
1927年に東京美術学校(現芸大)を卒業。
同級生の猪熊弦一郎、牛島憲之らと上杜会を結成。

画家にして民俗学者であった彼は、1945年まで日本が委任統治していた
南海の島々を約半年かかって旅し、現地の人々や風物を描いた油彩や
版画、スケッチなどを沢山遺した。
自由な筆致と活気あふれる鮮やかな色彩が魅力的。

展覧会では、油彩とステンシル(型紙版画)をご紹介する予定です。

ぜひご覧ください

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会期:2012 7.17(火)-8.3(金)

休廊日:7/22(日)、28(土)、29(日)

営業時間:10:30~18:30(最終日は17:00まで)

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