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2013年3月 7日 (木)

上前智祐展 開催中

今年も花粉症の季節がやってきました

気温も徐々に上がり春の訪れを感じます。

今週から始まりました『上前智祐展』では、画廊コレクションの油彩を8点と
“縫い”を9点展示しております。

春というよりは夏の日差しを連想させるようなパワーのある作品です

1954年から72年、「これまでになかった新しいものをつくれ」という
吉原治良の精神のもと結成され、アクションペインティングやパフォーマンス
などで前衛美術を発表した具体美術協会。

そんな華々しい団体にあっても揺るがなかった先生の自画道。
(具体)の精神が込められた、地道にこつこつ取り組んだ作品を
ご紹介いたします

Photo

こちらは油彩のコーナー。

地色の黒の上に青、黄、緑、赤が順に塗り重ねられています。

「点々は自分の積み重ねでもある」。

先生の絵画への想いが凝縮されています。

Photo_3

“縫い”のコーナー。

これは実際に観ていただきたい作品です!

気の遠くなるような緻密で執拗とさえいえるステッチの造形美

鮮やかな赤には特に思い入れがあるようです。

油彩と合わせてとても魅力的な作品です。

ぜひ足をお運びください

P1150501                  「縫9」のアップ    1988年4月    68×53cm    糸、布

去年、「具体」-ニッポンの前衛18年の軌跡展が国立新美術館で開催
され、先生の作品も紹介されました。

また、神戸のBBプラザ美術館では前期・後期に分けて平面から立体まで
幅広く紹介されました。

徐々に評価が高まるなか、今年93歳になられます。

制作意欲は尽きることなく、新しいことに挑戦し続ける先生に
今後も期待大です

会期:2013 3.4(月)-29(金)

休廊日:3/10(日)、16(土)、17(日)、20(水・祝)、24(日)

営業時間:10:30~18:30(最終日は17:00まで)

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