フランス・ミンナート展 開催中
今週からベルギーの画家『フランス・ミンナート展』が始まりました。
今回は、1975年に当画廊で2回目の個展を開催した時の油絵の中から
15点を並べてみました。
1973年から75年に制作された作品たちです
生のキャンバス地に薄く絵の具をのせて描かれた幻想的な絵、
ほぼ一色の濃淡で奥行きある不思議な世界を表現しています。
人と植物や動物が融合した異界の住人の囁きが聞こえてきそうです。
生前、ミンナートは桃山時代に活躍した日本画家の長谷川等伯の絵を
大変気に入っていたそうです。
等伯の代表的な作品に墨の濃淡だけで松と余白の美を表現した
「松林図屏風」という傑作があります。
等伯の絵に何か通ずるものを感じたのでしょうか。
今となっては聞いてみたい沢山の質問を彼にすることは出来ませんが。
立派な白髭を蓄えた陽気な紳士の突然の訃報を受けてもう2年経ちます。
彼が遺してくれたメッセージと記憶をこれからも多くの方に伝えていきたいと
思います。
この機会にぜひ、ミンナートの世界をご覧ください
会期:2013 4.15(月)~5.10(金)
休廊日:4/21(日)、27(土)~5/6(月・祝)会期中、ゴールデンウィーク休暇をはさみますので、ご来廊の際はご注意下さい。
営業時間:10:30~18:30(最終日は17:00まで)
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