金子善明展 開催中です
ここ数日雨雲に覆われ、不安定な天気が続いていますね
さて、今週18日(月)より「金子善明展」の展示がスタートいたしました。
ここで、作家さんのプロフィールをご紹介いたします。
金子善明先生は1948年、大分県・湯布院生まれ。
1972年に武蔵野美術大学専攻科油絵を修了後、パリに滞在。1975年にはエコール・デ・ボザール(パリ国立美術大学)に入学。1982年に帰国されてから、作家活動を開始。
2001年より梅田デザイン研究所に8年間勤められ、今年3月まで武蔵野美術大学で非常勤講師を務められていました。
今回の企画展では、主に本を媒体とした作品を展示しております。
実際の本が、グァッシュ(絵の具)や漆などで1つ1つ加工されています。
先生曰く、旅行先で手に入れた石や木の板も作品の素材として利用なさっているとのこと。
「本は、人類の叡智が詰まった知の宝箱である。しかし時の権力者は、自分の意に沿わない本を否定し、焚書を行ったという暗い歴史がある。しかしどんなに焼却しようとしても、全てを抹殺することはできない。言葉は必ず蘇る。」
「私が本を表現媒体にするのは、本ならでは、本でなければの思いと形状がしっくりくるからである。」
「人類の叡智が詰まった本のはずなのに、そこには、悲しい歴史も詰まっている。」
(「自作を通して語る、私の実践美術教育―抽象画からインスタレーションまで―」武蔵野美術大学研究紀要No.48 より抜粋)
この他にも、、和紙や樹脂皮を使った作品、「断捨離」というテーマのインスタレーションも展示しております。
ここ最近、当画廊ではあまり無かった展覧会となっております。
作品数も多く見ごたえのある展示となっておりますので、1点1点じっくりとご覧いただければ幸いです
金子 善明展
悠久の時を閉じ込める本が私のキャンバス
会期:2018年6月18日(月)~6月29日(金)
営業時間:10:30~18:30(最終日は17:00まで)
休廊日:6月24日(日)
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